吹上浜ウミガメ塾

2000/07/12 6:55 (C)FUJ

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網に絡み、ゴミ塊と共に漂着。生きていたアオウミガメ
 10本ほどの絡んだ網を切ってやると、重い足取りで帰海した。

トップページの写真は、浜崖に挑戦して、ひっくり返ったまま5時間程(足跡から推定)、あがいた母ガメ。
撮影の後ひっくり返すと、すぐに帰海しました。
番外編 シロチドリの産
 ウミガメと同じ時期に、吹上浜でよく見かけるシロチドリの繁殖も行われています。 砂浜に産卵された卵に人が近づくと、親鳥は弱って簡単に捕らえそうに見せ掛け、卵から人を遠ざける偽傷行動をします。 
砂浜を歩くとき、大潮満潮線から内陸部は、卵に気をつけて下さい。

2001/08/01 (C)FUJ

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見返りトラック 
 段差を越えられず(写真右)、満潮で冠水する段差の下に(写真左の右上)産卵。
冠水が心配なのか、見返りしながら帰海した足跡が干潟に残っていた。


(注) トラック(Track)とは物体が通った後に残った連続した跡のこと。

お手軽タイプ 
 安全な斜面まで上がらず、冠水しそうな
渚近くに産卵。
産卵成功を疑う小さな産卵跡もある。

丁寧タイプ    
 径17cmX深さ50cm程で、底の広い穴を掘り産卵した後、跡を分からないように、念入りにカムフラージュして帰海します。

上陸から帰海まで、90分前後です。

5月〜8月の期間中、一頭の母ガメが
1〜5回産卵するようです。

 5月中旬〜8月初旬、多くのアカウミガメが産卵のために吹上浜に上陸します。
夜中に産卵しますが、早朝の砂浜には巾90cm前後の足跡がくっきり残っています。 足跡を観察すると、母ガメの気持ちが良く分かります。
2005/08/16 6:43 (C)FUJ

産卵後の疲労で休憩  
 暗いうちから産卵適地を探し、産卵が明け方になってしまったウミガメ。 産卵は体力の消耗が大きいようで、この固体は私と遭遇しても40分程動かなかった。
 ウミガメは産卵を始めたら止められません。産卵時に見られる涙は、私には人間から卵を守れない悲しみの涙に思えます。

涙は、体内の塩分排出で海中でも排出するらしい。

3本脚トラック
 
左後脚を欠いたウミガメの足跡。 他にも個性的な足跡の固体が、複数回上陸しています。
 歩行が大変そうで、歩幅は狭い。 右後脚1本で穴を掘っているようです。
2003/06/04 (C)FUJ
慎重タイプ
 産卵適地を慎重に探して産卵した跡。
満潮前に上陸し、干潮時に帰海したことが解る。
満潮時間などから、上陸と帰海の時間を推定することができます。

2004/07/03 (C)FUJ

2005/06/24 (C)FUJ

産卵後の帰海
 海中では速く泳ぐウミガメも、浜での歩行は苦手で重い体を フーッ フーッ と休みながら残った力を振り絞って帰海します。

2004/05/23 (C)FUJ

2003/07/03 (C)FUJ
2004/05/23 (C)FUJ
ココに産卵
頑張りタイプ
 
波が造った段差を乗り越えて産卵成功。
30cm以上の段差は越えられないので、人の足で段差を崩して斜面を作ると、ウミガメの上陸を助けることになります。